usertype.datでVisual Studioを快適に?
任意のキーワードの色を変えます。
上の見出しの通りのことをする手段を紹介します。
「普通に知ってる」という方、すみません。私は最近知りました。
Microsoft Visual Studioには、プログラムを書いているとき、良く使うキーワードを登録しておくと、そのキーワードの色を変えて表示してくれる機能があります。
あらかじめキーワードはファイルで定義する必要があってちょっと面倒に感じられるかも…ですが。
私は現在WindowsでC++のプログラムを書いています。
使っているのはVisual C++ 2008。Visual Studio 2010を使っている人の方が多いかもしれませんね。
頻繁にあるライブラリの関数を用いるのですが、関数名・型名の色は処理を記述した他のコードと同じ色をしているため、試行錯誤しているときちょっとわかりにくい。
関数名の色が変わっていれば、一発でその関数が呼び出されている箇所を確認できますよね。
環境
私が現在C++プログラムを書く環境は以下の通り。今回説明する手順はこの環境に即したものです。
Visual Studio 2005/2003などは検索すれば説明がたくさんあるんですよね。
もちろんそちらのバージョンについての手順も添えますのでご安心を。
- Windows XP SP3
- Microsoft Visual C++ 2008 Express Edition
ちなみにMacでも書いたり書かなかったりしてます。
usertype.datって?
この記事のタイトルにあるusertype.datは、「ユーザが色を変えたいキーワードを定義するファイル」です。
しかしてその実体は! …普通のテキストファイルなので、簡単に編集できます。
キーワードを登録しよう。
Visual Studio 2005/2003の方と、それ以外の方でちょっと手順が異なるかもしれません。
まず、エクスプローラで、「usertype.dat」があるかどうか検索してください。
…ありましたか?
ファイルがあった方、おそらくそのファイルのある場所は「Visual Studio~」などというフォルダの中でしょう。そのファイルをメモ帳など、テキストエディタで開いてください。
「無い!」という方は落ち着いてください。無くても、「大丈夫だ、問題ない」。
…流行に乗ってみました。すみません。
無い方も、テキストエディタを開きましょう。これから書くファイルを「usertype.dat」にすればいいのです。
usertype.datを編集しましょう。
ファイルがあった方は、今のファイルに新しく定義したいキーワードを追記しましょう。
無かった方も、エディタにキーワードを書きましょう。
私の定義したいキーワードはこの写真の通り、「klass」「string」ですので、これを書きます。
保存しますよ!
ファイルがあった方は上書き保存すればほとんど終了です。
無かった方は新しく作成したusertype.datを
「C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\Common7\IDE」の中に保存してください。
デスクトップなどに保存して、ドラックアンドドロップで構いません。
Visual Studioを再起動しましょう。
再起動して、定義がどうなったか確認してみてください。
「やった! 色が変わってる!」という方、お疲れさまです。
「色が変わらなかった」という方は、あと少し。ちょっと設定を変更する必要があるのです。
メニューの [ツール] から [オプション] を選択し、
[環境] → [フォントおよび色] にあるダイアログボックス「表示項目」の中の
「ユーザーキーワード」を選択し、好きな色に変更してください。
もしかすると再起動が必要かもしれません。
さて、皆さんの定義したキーワードの色は変わったでしょうか?
私のキーワードは(地味に)青色に変わりました!(一部文字に隠れてしまった…)
以上です。お疲れさまでした!
プログラムが書きやすくなった…と思われたなら幸いです。